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2024.03.20インプラント治療
「インプラント」という言葉を聞いた事はありますか?インプラントは、失ってしまった歯を補 い再び噛めるようにする治療法です。
インプラントとは!?
抜いた歯の箇所にもよりますが、人工の根の代わりなるネジを歯茎の中の骨に埋め込み、その上 に被せ物を作り、下のネジと一体化させて、歯を再現します。ネジの部分はチタン製で出来てい るので、金属アレルギーの方でも大丈夫な方が多い素材になっています。(金属アレルギーのかた は、要検査して頂きます。)
失った部分を補う為には次の方法があります。
1、入れ歯
2、ブリッジ
3、インプラント
です。
両隣りの歯を一本失った場合、抜いた歯の両方の隣の歯を削ってかぶせ物をするブリッジと呼ば れるかぶせ物を入れる事ができます。その両方の歯が健康な歯の場合、削ってしまうのにはかなり悩むと思います。
その場合は、小さな入れ歯をおすすめしています。入れ歯は取り外しするものなので、毎日のお手 入れが必要になります。でも その両隣りの歯がむし歯にならない様にして頂きたいのですが、毎日のお手入れが大変だなあー と感じる日が来るかも...
そんな時にインプラントにしたいなぁ...と考えることがあるかもしれません!
そこで迷った時に考える 【インプラント治療の6つのメリット】
をお伝えしますので、参考にしていただきたいと思います😊
1、良く噛める:
噛む力は、天然歯と同じで、硬い物も問題なく噛める。
2、見た目が天然歯と同じ
人工歯だとわからないので、見た目が気にならない
3、天然歯を守る
他の歯を削らない。インプラント自体が良く噛めるので、他の歯に負担がかからない。
4、長持ちするので経済的な場合も
15年は持つと言われ40年以上持つ場合もブリッジ入れ歯で他の はが抜けると非常に高くなる
5、長生きにつながる
歯が多い方が平均寿命は長く健康と言う結果がある 入れ歯のような痛みがない: 天然歯と同じなので痛みがない
手術が簡単: 抜歯程度の手術で治療可能
6、若返る・ストレスが少ない
よく噛むことでストレスが軽減され若返りにつながる 入れ歯のように取り外しの必要がない
どうでしょうか?インプラントをやってみたいなぁと思いました?
一応補足ですが、歯を失ってしまった原因が、生活習慣的なものだとしたら、別な箇所も歯を失う可能性があります。
それを今からでも予防出来たら良いですよね!なぜ歯を抜かなきゃいけなくなったのか?を考え、それ以上に歯を失わないように、松尾歯科でケアして頂きたいです!
適切なケアによりお口の健康と笑顔になって頂きたいです😊
2023.11.13骨粗しょう症について
こんにちは! 暑かった夏もようやく終わり、朝晩も涼しくなりました。
夏の間は涼しい場所で身体をあまり動かさ ずに過ごしていた方も多いのではないでしょうか。
松尾歯科では、血圧、血糖値、アレルギーなど様々な疾患をお持ちの方の治療も行っておりま す。
お口の中と身体の病気は別物と思われがちですが、服用している薬が歯科治療に影響を与 えることもあるため注意が必要です。
今回は、その中でも「骨粗しょう症」の薬についてお話しします。
●骨粗しょう症とは 骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気を「骨粗しょう症」と言います。骨折というと 強い力でポキッと骨が折れる状態をイメージなさる方が多いかもしれませんが、骨粗しょう症の場合は転倒やくしゃみなどのわずかな衝撃でも骨折しやすくなります。骨粗しょう症は、原因によって 大きく3種類に分けられます。
1 原発性骨粗しょう症
加齢や生活習慣の乱れが原因となる骨粗しょう症です。骨を構成しているミネラル成分の密度 (骨密度)は20~30歳頃がピークで、その後は加齢とともに徐々に減少していきます。そのため、 50~60歳頃になると骨粗しょう症を発症する人が多くなる傾向にあります。また、更年期以降の 女性はエストロゲンをはじめとする女性ホルモンの分泌が低下し、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きが弱くなります。そのため、骨量が減って骨がもろくなりやすくなります。
2 続発性骨粗しょう症
骨を弱くする疾患や、薬の副作用が原因となる骨粗しょう症です。糖尿病などの生活習慣病、関節リウマチのほか、副甲状腺機能亢進症やバセドウ病などの内分泌系の疾患が原因として挙げられます。また、ステロイドの長期服用なども骨粗しょう症の原因となります。
3 特発性骨粗しょう症
上記の2つに当てはまらない骨粗しょう症です。
妊娠性骨粗しょう症などが例として挙げられます。
●骨粗しょう症の予防
骨粗しょう症の予防には、バランスのよい食事と適度な運動が最も大切です。骨と聞いてイメージ するカルシウムだけでなく、ビタミンやマグネシウム、リン、タンパク質など様々な栄養素を満遍なく摂取するようにしましょう。喫煙や過度な飲酒も控えめにすることが望ましいです。運動する際は 転倒に注意し、適度な日光浴も兼ねながら行うと良いでしょう。
●骨粗しょう症の治療
骨粗しょう症の治療は、薬物療法が中心となります。治療薬は大きく分けて3種類あります。
1、骨を壊す働きを抑える薬
破骨細胞が骨を壊す働きを抑え、骨が作られる働きとのバランスを保ちます。この種類の治療薬 にはビスホスホネート、デノスマブ、SERM(サーム)があります。
2、骨が作られるのを促す薬
骨芽細胞が骨を作りだす働きを促進し、骨が破壊される働きとのバランスを保ちます。この種類の治療薬には、副甲状腺ホルモン薬があります。
・骨が壊れ、作られるバランスを整える薬
破骨細胞の活動を抑えて骨が壊される働きを抑制し、小腸からカルシウムを吸収して骨が作られる働きを促進します。この種類の治療薬には、活性型ビタミンD3薬があります。
●骨粗しょう症の治療薬と歯科治療の関係
骨粗しょう症の治療に使用されるビスホスホネートやデノスマブは、ごくまれに顎骨壊死の原因となるため、歯科治療においては慎重な対応が必要です。顎骨壊死とは顎の骨の組織や細胞が局 所的に壊死してしまう疾患で、お口の中に生息する細菌に感染することで生じます。
主な症状とし ては、歯ぐきの痛みや腫れ、排膿、歯の脱落などが挙げられます。
ビスホスホネートやデノスマブといった薬剤は全身の骨に分布するにもかかわらず、なぜ顎骨の みに壊死が起こるのでしょうか。すべての原因は明らかにされていませんが、お口の中には常に 400種類以上の細菌(口腔常在菌)が存在していることが原因の一つと考えられています。口腔 常在菌は健康状態を支える役割もありますが、その一方で生態系のバランスが崩れるとむし歯や 歯周病の原因となるのです。
以前は、抜歯などの外科的処置を行った場合に顎骨が多数の常在菌に晒されるリスクが高くな り、ビスホスホネートなどの薬剤が原因となる顎骨壊死を発症しやすくなると考えられていました。 しかし、近年の研究では外科的処置を行わない場合でも顎骨壊死が起こるケースもあると明らか になっています。
したがって、ビスホスホネートやデノスマブを服用している方は、日頃からお口の中の環境を整えるために毎日の歯磨きを丁寧に行い、歯科医院で定期的なクリーニングなどのメンテナンスを受けることが大切です。
2023.10.26「口腔機能発達不全症」
松尾歯科の掛端です!
今日は、「口腔機能発達不全症」についてお話ししていきます。
「口腔機能発達不全症」とは、先天的な病気がない健康な子ども(15歳未満)において「食べる」「話す」「呼吸する」などの機能が十分に発達していない、もしくは正常に機能できていない状態を指す疾患です。平成30年に疾患名として設定されたもので、それ以降、全国の歯科医院でも子どものお口の健康を支援するための治療や訓練が活発に行われています。
「発達不全」と名はついていますが、全く機能していないという意味ではありません。
機能の獲得がやや遅れているという状態なので自覚症状がないケースも多くありますが、早期にこれらの症状に気がつき専門的な介入をすることができれば、今後の正常な発達を見込むことができます。
日本歯科医学会が作成したチェックリストをもとに、「食べる」「話す」それぞれの機能に該当する項目があるかどうかをヒアリングし、かみ合わせや呼吸の状態、歯並びやのどの形態、 口を閉じる力や舌の力の測定なども行います。
■それぞれの症状と治療方法について
口腔機能発達不全症の症状と、それに対する治療方法について簡単にご紹介します。
1) 歯の萌出遅延(歯がなかなか生えない )
一般的にいわれている歯が生える時期よりも、乳歯で6ヶ月以上、永久歯で1年以上遅れている場合は、口腔機能発達不全症の原因となる可能性が高くなります。すぐに歯が生えてこないからといって焦る必要はありませんが、一定期間様子を見ても生えてくる様子がない場合は歯科医院で相談しましょう。
2) 「食べる」機能の問題
食べる量や回数にばらつきがある、偏食、小食、食事に時間がかかる、などは口腔機能の発達に影響を与える可能性が高くなります。進行しているむし歯、お口の中が乾燥状態にあるなどの症状がある場合は、まずはこれらの治療を行ったうえで、飲み込む機能(嚥下機能)に問題がないかを見極めていきます。
3) 口呼吸(口唇閉鎖不全症)
人間は通常であれば鼻で呼吸をしますが、様々な原因により口を開けた状態で呼吸をしている「口呼吸」になることがあります。近年口呼吸が嚙み合わせや姿勢に様々な影響を及ぼすことが注目されていますが、口呼吸を続けていると歯並びが悪くなるだけでなく、睡眠時無呼吸症候群の原因にも繋がります。口呼吸を改善する方法として、口輪筋のトレーニング(MFT)などが挙げられます。
4) 日常生活での癖
指しゃぶり、爪を噛むといった癖は、口呼吸、歯並びの悪化、発音障害、低位舌、いびき、睡眠時無呼吸症候群の原因となります。指しゃぶりは3歳頃までは様子を見ても問題ありませんが、それ以降は自然に止められるように促します。
5) 発音(構音)障害
言葉を理解し、伝えたいこともはっきりしているにもかかわらず、音をうまく発音できない状態です。①音をつくりだす器官の形態に問題がある
②舌や口の動きに問題がある
③その他明らかな問題がない
上記の3つに分類されます。
ただし、小さなお子さまの場合は年齢に応じて成長段階にあるケースも多いので、必ずしも問題があるとは限りません。歯科医師・歯科衛生士のもとで発音訓練を行うほか、舌小帯(舌の裏のヒダ)が短い場合は切除することもあります。
6) いびき、睡眠時無呼吸症候群
鼻づまり、口呼吸、扁桃肥大などは、いびき、睡眠時無呼吸症候群の原因となります。
さらに、お子さまのいびき、睡眠時無呼吸症候群は歯並びに影響を与えることがあるため早めに治療することが必要です。鼻づまりが原因となっている場合は、それを根本的に改善できるように治療します。また、口周りの筋肉のトレーニング、橋正治療(床橋正)などの治療を行ないます。