院長紹介Director introduction

院長 松尾紘吾

  • 略歴

    2008年 岩手医科大学歯学部卒業
    同年 千葉県亀田総合病院勤務
    2011年 埼玉県篠原歯科医院勤務
    2012年 青森県内の複数医院にて勤務
    2014年 11月1日松尾歯科開業

  • 所属団体

    日本顎咬合学会 会員
    日本口育協会 会員 協会のサイトはこちら
    臨床歯周病学会 会員
    臨床歯科学会 会員

  • 資格

    日本顎咬合学会 認定医

ごあいさつ

笑顔と思いやりのあふれる医院を目指して

歯科医療とは、みなさんの豊かな生活をサポートする医療です。
私は、代々松尾家が地域医療を受け継いできた、ここ五戸の地で『笑顔と思いやりのあふれる医院』をつくり、みなさんの幸せのお手伝いをさせて頂きたい!と望みます。
どうぞよろしくお願い致します。

私の履歴書

わんぱくな子供時代

私は4兄弟の次男です。上3人は年の近い男兄弟で、小さい頃から何かと競い合っては兄弟喧嘩をしていました。
小さい頃の私はとにかく負けず嫌いで、わんぱくでした。
また感情表現が上手くできず、よく友達とも喧嘩をしては先生や親に迷惑をかけ、怒られているような子供でした。
母はよく私を連れて謝りに回っていました。本当に手のかかる子で、そんな自分に対しても常に見守ってくれた母親にはとても感謝しています。

また、当時の私の将来の夢はコックさんでした。きっかけはマンガ本だったのですが、誰かを思い何かを造り、そして「美味しいねっ」と幸せそうな笑顔が生まれる。
そんな姿に憧れを感じていました。また、出来ないなりにも、キッチンで母の手伝いをした時に「ありがとう」と褒めてもらえた事や母の笑顔がとても嬉しかったのを覚えています。
今思えば、その頃から 《 誰かに喜んでもらえる事が、自分の喜びである 》 という価値観を両親(母親)に育んでもらっていたのだと思います。

中高生

この頃は、仲間とのつながり、自身のプライド、周りにどう思われているかが自分の中の重要な事でした。
今思えば小さい世界ですが、その時の私にはその世界が全てで、それを壊さないようにする事、その世界の中で自分の力をいかに誇示するかに囚われていた気がします。

私は、ある事件がきっかけで中学2年時から不登校になりました。
それまでの私はわりと成績も良い方で、学習委員長もしており、決して優等生ではなかったですが、どちらかというと文武両道で真面目に生活を送っていました。
しかし、不登校になってからは、親の言う事を聞かず、自分の好きな事だけをし、将来の自分の事など考えず、今の楽しさ、楽さを追求していました。 自身の状況を周りのせいにし、言い訳ばかりで正当化し、自分を誤魔化しながら毎日をダラダラと過ごしていました。(自分なりには当時の価値観の中で精一杯生きていたのだと思います)

学校に行かずにボクシングを始め、ハマり、卒業と同時に東京に上京し働きながらボクシングを始めます。
しかし、考えの甘い私はそこでも長続きせず、半年足らずで辞め、腐っていました。

そして1年後、周囲からの説得もあり、やることの何もなかった私は通信制の高校に入学します。

高校時代の先生方には本当にお世話になりました。
本当に親身に接してくださり、なんでも相談できる先生方でした。
高校に入り(こんなに信頼できる先生もいるんだ!)と驚かされました。
当時、勉強への意欲はまだまだ低かった私ですが、自分のなりたい姿はどんな姿なのか?将来どんな生活がしたいのか?どんな家に住んで、どんな人と結婚したいのか?その人に好きになってもらえる魅力をつけるにはどうしたらいいのか?その為にはどんな職業でどれくらいの立場にならないといけないのか?等当時の私の目線で将来の事を考える機会を沢山頂きました。 それにより、自分の将来のビジョンが描けました。

私が歯科医師になろうと思ったのには3つの理由があります。
一つ目の理由は、小さい頃から父に医療系の職業についてほしいと望まれていた事です。
自分のなりたいものが特になかった私は、進路について真剣に考えました。
自分なりにたどり着いた結論は「親孝行」です。
散々親に迷惑をかけて生きてきたのだから、一つくらい親孝行をしてみようと思い医療系の進路に進む事を決めました。
当時、それを話した時の両親の喜んでくれた顔は今でも胸に焼き付いています。

二つ目の理由は、安心感を家族に与えたいという理由です。
小さい頃から私たちが病気になると父がすぐに診てくれていました。本当に心強く、何か病気にかかっても安心して過ごす事が出来ました。
しかし歯医者さんだけはそうはいきませんでした。
小さい頃の私は歯医者に行くといつも緊張し、嫌な思い出しかありませんでした。
その想いから、私は歯科医師になり、家族の歯を守りたい。口の中のトラブルに対して安心できる環境を作りたいと思いました。

三つ目の理由は、噛み合わせと力の関係に興味があった事です。
当時ボクシングをしていた私は、知人の紹介で歯科医院にマウスピースを作りにいきました。
そしてできたマウスピースをみて、その小ささ、フィット感にとても驚きました。
実際にそのマウスピースをつけると呼吸がしやすく、違和感なく最高のパフォーマンスが発揮できました。
それ以来噛み合わせが運動機能に大きな影響を与える事がわかり、噛み合わせに興味をもちました。
現在は噛み合わせ認定医を取得し、日々の臨床に役立てています。

当時の私は「このままでは自分の理想とする人生は歩めない」「このままではいけない」
という危機感から勉強に打ち込む決意ができました。
また、当時の親友たちにも感謝しています。
よくお互いの将来について語り合い、その度くじけそうな心を熱くしてもらってました。
みんな進む道は異なりますが、卒業した後、みんなに自慢できる、恥ずかしくない自分でいようと頑張れました。

回り道はしましたが、だからこそ、そこで影響を与えられた人生観・価値観があり、今の自分があるのだと思います。
また、小さい頃より兄弟たちと育んだ人一倍強い負けん気で努力する事ができ、歯科大学に入学することができたのだと思います。

大学時

5年生まではとにかく部活に力を入れていました。
バレーボール部だった私は、周りより身長が低く、いかに対抗するかを考えた末、たどり着いた結論はジャンプ力をいかにあげるかという事でした。
Mrストイックとあだ名がつくくらい頑張りました。(笑)
毎日の食事制限、部活前の2時間の筋トレ、部活後の30分のストレッチに寝る前のイメージトレーニング等です。
とにかくやりきりました。
この当時の頑張りが今も自分を支えているのだと思います。
部活の引退後はそこで培った努力を勉強に100%転換し、卒業時には学年を代表して成績優秀者に選ばれました。
今でも私の自信の源となっています。
また6学年時は国家試験対策委員長をつとめ、自分の勉強もしながら、夏期講習や模試の予定を組んだり、他大学との連携をとったり、予想問題を作成したりと色々な経験をさせて頂きました。
他者への貢献が自身の成長につながるという事もここで学んだ気がします。

研修医から勤務医

大学卒業後は千葉にある大きな病院の歯科に就職しました。
選んだ理由は尊敬できる先輩にオススメされた事、合格倍率が高く全国から優秀な人材が集まる病院であった事、とにかく経験値を上げていきたいと考えていたためです。
当時は週に1回は当直もあり、日々のテストや勉強会等自分なりに多くの知識とスキル、そして医療人としての基礎を学べた期間でした。
そこでの勤務も4年が経ち、次のステップに進みたいと考え、色々な病院に見学にいきました。
次の医院では圧倒的に自分の力の足りなさに気付かされました。
見学の帰り道、埼玉から千葉までの帰り道を一人車のなかで悶々として帰りました。
4年間自分なりに努力してきて、ある程度の治療はなんでもこなせると思っていました。
しかし知識もスキルも足りない自分に気付かされ、本当にショックを受けました。
第一子が生まれた直後でしたが、妻に「給料は半分になるが、今後の自分にはここでの学びが必要だ、ここで学ばせてくれ」と頼み込み勤務先をかえました。
この頃には開業を意識していたため、2年間死に物狂いで頑張ろうと心に決め、毎日終電で帰り、自分の休みの日には医院で院長先生の治療を見学させて頂きました。
妻には本当に感謝しています。後日談ですが、当時は地獄だったと言われました(笑)

開業

そんな私にも突然の転機が訪れます。
震災の影響と妻の体調のことが重なり、八戸に帰る事となりました。
帰省してから開業までの2年間は5つの医院を日替わりで掛け持ち、バイトをしていました。
それぞれの医院の良いところ、院長先生の考え方やスキル、何故こんなにも流行っているのか?というポイントを学び、吸収させて頂く事が出来ました。
それが今の松尾歯科の強みにもなっています。

この頃は青森の地で多くの出会いが広がり、院長になるという意識も強くなりました。
また、知識とスキルだけでは医院を発展させる事は出来ないと気づく事が出来ました。
今の日本には多くの歯科医院があります。
その中で、いまだ多くの歯科医院は患者さんの気持ちを汲み取る事や接客応対等はあまり力を入れず、知識やスキルばかりを高めようとしています。
以前は私もそうでした。
知識やスキルの研鑽はもちろん無くてはならない尊い事です。
「腕はいいけどなんか感じが悪いわよね」
「あそこの医院は全然説明がないわよね」
「私の治療はいつぐらいに終わるんだろう?」
「今日は何を、何処を治療したんだろう?」
「とにかく痛くて、、、」
こんな経験はございませんか?
知識やスキルの勉強は大前提ですが、患者様の声に耳を耳を傾ける姿勢や丁寧な説明をする事もそれ以上に大切だと考えています。
来て頂いた患者さんに少しでも不安や痛みなく過ごして頂くにはどうしたら良いか?
そして医院で働くスタッフに不安や恐れのない環境で働いてもらうにはどうしたら良いか?
たどりついた結論は一人では限界があるという事です。
その為には色々な医院の仕組みや人との関わり方も学んでいかなければいけないと切に感じています。

全ての患者さんに安心して通える環境を(笑顔とコミュニケーション)
安全で清潔な治療環境を(世界水準の滅菌体制)
健全な歯科医療を(常に勉強をおこたらず、自分がされたい治療をする)
私はそんな歯科医院を作りたくて開業しようと決意しました。

歯科医院は患者さんの歯を治す場であると共に、いかにその患者さんの人生を豊かにし、健康で幸せな生活のサポートが出来るかという場でもあると思います。
その為には、時には面倒くさい事をお伝えしなければいけない事もございます。
できるだけ歯を残したいので、他の医院さんより期間がかかってしまう事もございます。
時には治療上ご不便をお掛けする事もあると思います。
ですが、大切なのはコミュニケーションだと思っております。
何故それが必要なのか、それをしなければどういうリスクが生じるのか、それを踏まえた上で日常生活に支障が出ない範囲で通院する事が可能なのか?
色々と相談し、それぞれの患者さんに合ったオーダーメイド医療を提供させて頂きたいと思います。
現時点では決して私自身が満足できる状況ではありません。
日々の研鑽を怠る事なく、より良くなれるよう成長していきたいと思います。
今後とも松尾歯科をよろしくお願い致します。

院長インタビュー

Q1、歯科医師を志したきっかけは?

小さい頃から父の姿を見てきて、自然と自分も医療人になりたいと思うようになっていました。
父親は整形外科医として地域の皆さんと深く関わってきたので。
医療関係の中でも歯科を選んだのは、ちょっとしたきっかけがありまして、ある時に「私はお口の健康を通して患者さんの幸せを作っていこう」と思い歯科医師を志しました。

Q2、歯科医師になってなかったら、何の職業についていたと思いますか?

う~ん、シェフですかね?(笑)
学生時代にレストランの厨房でバイトをしていたんですが、昔から料理が大好きでした。 得意料理は、『パスタ・炒飯・肉料理』俗に言う男料理ですね☆
今は、妻の料理にゾッコンで自分で作ることはほとんどないんですけどね(笑)

Q3、趣味や特技をお聞かせ下さい。

趣味:最近は映画鑑賞ですね。
洋画・邦画問わず、海外ドラマなんかもハマって観てしまいます。まるで主婦ですね(笑)
特技:バレーボール・スノーボード
中学から大学までバレーボールを続けてました。
スノーボードは、大学時代によく安比に行きました!
最近あんまり行けていないので、子供を連れてゆっくり行きたいですね☆

Q4、今までで一番嬉かった瞬間は?

入れ歯を入れた患者さんに、「先生に作ってもらえて良かったです!こんなに噛めて美味しい食事をまたとれると思ってなかったから。
本当に有難うございます。」と言われた時です。
やはり、美味しく食事が出来るということは幸せなことだし、それを叶えてあげられる仕事が、歯科医師なんだと改めて思いましたね!

Q5、デンタルXを導入されてますが、どういったシステムなんですか?

患者さんのお口の中の状態を、一元管理してくれるシステムです。このシステムによって医院側と患者さんとの間で共通の理解を得ることが出来きます。
今のご自分のお口の中の状態、これからどうなっていくのか等を視覚的に分かりやすく確認することができます。
具体的には患者さんごとに、『口腔内写真・レントゲン・検査データ・位相差顕微鏡』のデータを管理し、治療計画立案等にも役立てます。
治療するにあたって非常に重要なツールですので、当医院にとっては、欠かすことが出来ないものです☆

Q6、根管治療でラバーダムを使用されてますが、詳しくお聞かせください。

根管内治療の原則は無菌的に治療することです。これは世界的にも言われていることなんですが。
お口の中は、鏡が一瞬で曇ってしまうぐらいの湿気があり、その湿気を好んで様々な細菌が沢山いるんです。
湿気が治療中の根っこに入らないようにシャットアウトして、無菌的に治療することで成功率が上がります!
当院では極力ラバーダムを使用し、無菌状態下での治療を行っています。
ラバーダムができない状態もありますが、その時は別の方法で湿気を取り除くよう対策を講じています。

Q7、院内感染予防を徹底されてますが、、、

昔、話題になりましたが、、、そうです。使い回し問題ですね。。。 器材を患者さんごとに換えずに治療を行うことですね。
レストランで例えると、分かりやすいかもしれません。他の人が使ったスプーン等をその場で拭いてどうぞ!って渡されたら?ゾッとしますよね。。
医療の現場では特に、感染に対して様々なことを想定しなければなりません。
治療の際の最低限の準備という位置付けで、感染予防の徹底は必須だと考え世界最高水準の滅菌器を導入し、日々感染予防対策を徹底しています。
99.99%安全な状態下での治療を提供したいと考えています。

Q8、セレックを導入されてますが・・・

セラミック治療とメタル(金属)治療の違いを考えたときに、金属は海外ではあまり使用されていないんですね。
(むし歯になりやすい・金属アレルギーなど) なので、生体に対して良いものを提供したいと思ったのがまず一つあります。
削ったその日にSETできると患者さんも有効に時間を使うことが出来ます。
医学的にも削ってからSETまでの期間が短いほうがいいのは、言わずと知れたことですから。

Q9、医院の診療方針をお聞かせ下さい。

自分や家族がされたい治療をしたい!その一言に尽きます。
可能な限り、この理念に沿って患者さんと関わっていきたいと考えています。

Q10、最後に、地域の皆さんに一言お願いします。

現時点では、至らない点も多々あると思います。
全ての方を笑顔に出来ているか?といえば「?」かもしれません。
悪いところは改善して、最終的にはみんなが笑顔になるのが目標です!ご迷惑をかけることもあるかと思いますが、共に生活の質を上げていければと思っております。

 

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