歯の豆知識Tooth Knowledge
2020.10.30「口腔筋機能療法(MFT)」
こんにちは😊
八戸・十和田から車で20分、五戸松尾歯科の掛端です
今回は、口腔筋機能療法(MFT)についてお話しします。
私自身、勉強させてもらうまで、このMFTを知りませんでした。
MFTとは、矯正治療の一つです。
ところで、歯並びが悪い原因って何だと思いますか?
歯並びが悪くなる原因には様々な要因がありますが、大きく分けると「遺伝的要因」と「環境要因」の2つで説明されます。
遺伝要因には、歯が大きい、顎が小さいなどがあります→通常の矯正治療
環境要因には、口腔周囲筋の機能不全、悪習癖、悪い姿勢などがあります→MFT(口腔筋機能療法)
歯並びを悪くする「環境要因」とは?
口腔周囲筋の機能不全がある場合、正常な顎の発達や呼吸、発音、咀嚼、嚥下(飲み込み)が正しく行われず、歯並びが悪くなる場合があります。
また、指しゃぶり、ほおづえ、丸飲みなどの悪習癖、悪い姿勢、その他様々な原因が歯並びを崩す原因となります。
あなたにも、歯並びを悪くする癖があるかもしれません。
↓下のリストでチェックしてみましょう!
◎自己判断チェック
⚫︎普段の生活の中で...
・いつも口を開けている😧
・くちゃくちゃ音を立てて食べる
・唇が荒れやすい
・風邪をひきやすい🤧
・猫背
⚫︎食事の時...
・よく噛んで食べない
・足のつかないイスで食事をしている
・水が無いと食事ができない
・舌が食べ物を迎えに行く食べ方
・硬いものを食べるのが苦手
⚫︎舌や唇の使い方
・舌の先がいつも上または下の前歯の裏に触れている
・舌の先がいつも上下の前歯の間に触れている
・唇にグッと力が入っていることがある🙁
・よく歯に物がつまるのでいつもそこを舌で触っている
⚫︎このような癖はありますか?
・ほおづえをつく
・寝る時はいつも横向き
・爪を噛む、唇を噛む
・指しゃぶり
上のリストで一つでもチェックがついた人は注意が必要です。
このまま続けると歯並びが悪くなる可能性があります!
お口の癖は「口腔筋機能療法(MFT)」で改善する事が出来ます。Oral Myofunctional Therapy 食べる(咀嚼)、飲む(嚥下)、発音、呼吸、舌の位置、口唇の位置などの改善を目的とした各種トレーニングを行う事により、口腔周囲の筋肉バランスを整える療法です。
長年に渡って習慣化された癖は、早くても半年、状態によっては、2~3年以上かかることがあります。
当院では、矯正治療のスムーズな進行および矯正治療終了後も長期の安定的な保定を実現させることを目的として、この療法を積極的に取り入れています。
トレーニングの内容は、個々の患者さんの状態に合わせて、術者が選んでトレーニングを進めていきます。
😮MFTの流れ😬
STEP①検査
お口周りの筋肉の状態を検査します。
(矯正治療の検査・診断の後に行います)
STEP②診断
治療計画をご説明します。
STEP③通院
段階的にすすむトレーニングを順に練習していきます。
STEP④自宅
ご自宅で、毎日練習します。
STEP⑤繰り返す
課題が出来たら、次のトレーニングに進み、③~④を繰り返し実践する
治療は月に1回のペースです。
このトレーニングを始めた時の写真とトレーニングを終えた時の写真を見ると、効果がしっかりと目に見える事が多く、凄く喜んでもらえます😊
チェック項目で多数当てはまる方は、相談をお待ちしてます💕
2020.10.21ガムピーリング
実は、歯茎はタバコや食品など、日常生活の刺激でメラニン色素が沈着して黒ずんでしまう事があります。
その様な場合、薬品を用いて皮膚の薄皮をはがし、新しい皮膚を再生させる方法[ガムピーリング]で黒ずんだ歯茎をキレイなピンク色に戻す事ができるのをご存知でしょうか?
ヨードやアルコールといった薬剤を歯茎に塗り、歯茎の表面にあえて軽度のダメージを与えます。
ダメージを与えられた歯茎は活発に再生を行い、メラニン色素の沈着した歯肉を一層剥いてキレイにするという原理になります。
【施術時間】
15~30分程度
【禁忌症】
・小児・妊娠中・授乳中
・歯肉炎・歯周炎のある方
・無カタラーゼ症
・知覚過敏症
・フェノール、アルコールにアレルギーがある方
・健全でない歯の方
【効果】
効果の持続は一般的に2~3年ですが、タバコやコーヒー・お茶などを好んで取られる方は、もう少し早くもどってしまう事もあります。
【痛み】
痛みに対する反応は、個人差が有りますが、火傷をした様なヒリヒリした様な感じがありす。
ガムピーリング後~7日間ぐらいは、歯茎が白っぽくなります。
1週間過ぎたあたりから、白い状態は無くなり、健康な歯茎の色になってきます。
【料金】
5000円 (2回目 無料)(3回目 2500 円)
2020.08.26歯茎にニキビ?
こんにちは!
八戸・十和田から車で30分!
五戸松尾歯科の松尾です。
皆さんは歯茎にニキビのようなものができたことはありませんか?
歯と歯茎は痛くないのに、ニキビみたいな出来物が、つぶれてはできて、「コレって何だろう?」と思ったりしていませんか?😥
実は、このニキビみたいなでき物の多くは😈フィステルと呼ばれる膿の袋です。😳
虫歯が大きくなると、歯の中の神経まで虫歯菌が入ってきて神経が死んでしまいます。
その後さらに虫歯が進行すると、歯の根っこの先に膿が溜まって袋状になり行き場がなくなり、歯茎の表面に膿の出た状態が、歯茎のニキビみたいな物の正体「フィステル」です。😵
😈フィステルの原因は、根の先の炎症が原因です。
虫歯が進行して神経が感染を起こしたり、以前に行った根の治療が適切でなかったり、何かにぶつかって歯の神経が切れてしまった結果、フィステルができたりします。
原因として一番多いのは、かぶせものがあってなくて中が虫歯になっていて虫歯菌が入り込んだ結果、膿ができてしまうというものです。
長い時間をかけて根の中には細菌が繁殖していきます。
そして歯の根の中は植物の根と同じように先端に行くにつれ細くなりながら様々に枝分かれしていきます。
根の治療に時間がかかるのは様々に枝分かれした根の中の管をきれいにするために必要な時間だと思ってください。
以前根の治療を行なっていて、再度の根の治療が必要になった場合は倍の時間がかかり、成功率も下がります。
また、フィステルは硫黄の様な匂いがあるので🤢口臭の原因にもなります。
歯の痛みもないし潰れて歯茎がなんともないと放っておく事は、お勧めしません!
なぜなら原因である歯の根っこの炎症がひどくなってくると周囲にある顎の骨は逃げるように溶けていきます。
隣のはもダメにしてしまうこともあります。
歯の根の治療だけでは治すのが難しくなり最悪の場合、抜歯することになってしまいます。
できるだけ早めに適切な治療を受けるように歯医者に受診しましょう😊