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2018.09.10平成30年県南四歯科医師会合同学術講演会に参加してまいりました!

こんにちは。八戸、十和田から車で20分 笑顔と思いやりの溢れる歯科医院 五戸 松尾歯科の院長、松尾紘吾です。

先日、歯科医師会にて、愛知県蒲郡市、さとう子ども歯科医院の佐藤厚先生をお迎えし「その子に、こんな問題が隠れているかも?!」第一部:蒲郡市で行った学校歯科健康診断後のお知らせ用紙改善の理由とその成果、第二部:成長期の歯科臨床における主訴になりにくい異常とその対応、という二部編成の内容でご講演して頂きました。

第一部では、現在の学校歯科健康診断の抱える問題について、「現在口の中に問題はありません」という項目に○をつける重みについて再考しなければいけないとお話しがありました。健診用紙に「問題ありません」と記入があるのに奥歯に痛みが出た、健診用紙に虫歯とあるから歯科医院へ行ったが虫歯はないと言われた、というクレームが少なからず学校へ寄せられているそうです。
ここでの問題として
①歯科医師側の知識や能力を高める努力は継続するが、どんなに研修を重ねても、限られた時間や器具で全ての異常を指摘することができないという事(蒲郡市の89%の先生の回答)
②学校健診はスクリーニングであり健康教育に役立てる為のものであるという事。
③保護者の権利意識が強くなってきている事があげられます。
これらの問題点は学校歯科医の努力だけでは解決できず、①②の問題点を養護教諭や保護者にも理解してもらう必要があり、そのために健診終了後のお知らせ用紙の改善が必要であるとお話し頂きました。具体的には「現在口の中に問題ありません」という記載を「今回の歯科検診では異常は見つかりませんでしたが、集団検診の場では発見しにくい異常が隠れている可能性があります。特に下記の学年は歯科医院で確認することをお勧めします。小学校3年生:顎の骨の中で永久歯が順調に育っているか?小学校5年生:6歳臼歯と乳歯の間に虫歯が隠れていないか?中学校2年生:奥歯に虫歯が隠れていないか?」という記載への改善を提案しておりました。

第二部では主訴になりにくい異常として
①乳歯の慢性根尖性歯周炎における後続永久歯の位置異常
②第一大臼歯の萌出障害
③上顎犬歯の位置異常および埋伏
④乳臼歯の骨生癒着とその隣接永久歯への影響
⑤大臼歯の頬舌傾斜
⑥大臼歯の近心傾斜、水平埋伏
⑦埋伏過剰歯、歯牙腫などによる放出障害
⑧先天欠損
⑨交叉咬合
⑩その他(中心結節、軟組織異常、口腔習癖など)
の10項目をあげています。これらの異常は、自らが気づいて来院することがなく、学校歯科健診でもわからないことがあり、早期に対応すれば簡単に解決するものが、見逃され長期経過すると面倒になることがあります。
そのため我々歯科医師が視診時に見る項目として、年齢に適した萌出状況、萌出の左右差、萌出順序、萌出角度、歯肉の膨らみ、無髄乳歯の下の異常等についてもしっかりと見ていく必要があるとお話しして頂きました。

我々地域の学校歯科医・かかりつけ歯科医が見る目を持つことで、重篤な状態に陥ることを避け得る症例が少なからずあり、成長期特有の異常を発見する目を持つ必要があると感じました。そして学校関係者、特に養護教諭と緊密な情報交換をしていく必要を感じました。
今回の講演を聞き、歯科医師・学校・子供達にとってより良い地域づくりのために今後まだまだ取り組みが必要であることを感じました。今後の地域貢献へと役立てたいと思います。

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